【韓国の田舎へ行く編】突撃!パパの故郷へ。38度線を越えて、温かい再会とおもてなしの夜】

こんにちは!「ソウルを離れ田舎へ行く旅」をお届けしております。前回は高速バスでソウルを離れ、江原道(カンウォンド)の江陵(カンヌン)へ。そこからレンタカーに乗り換えて、目的地である襄陽(ヤンヤン)郡へと向かいましたが、ちょっと補足がありまして、ドライブ中の話を…実は、江原道は北朝鮮との国境に近いエリア。私たちが走ったのは、海沿いを通る美しい「一般国道7号線」です。この地域の主要な幹線道路です。道幅も広くてスイスイと走れます。そろそろビーチに近づいてきたなという頃、パパが、『もうすぐ「38度線」のしるしが見えてくるよ』とのことで、目を凝らして見ていると、先の道路脇に岩が見えてきました。あっという間に近づいて通り過ぎましたが、通り過ぎた時、

「さっきのが昔の38度線のしるしだよ」と教えてくれました。あの岩はかつて、朝鮮半島を南北に分断していた歴史的なラインを示す大きな石の形をした、有名な記念碑「38度線のしるしのモニュメント(記念碑)」だったのです。

車の中からの風景

今回は先を急ぐ旅なので立ち寄れませんでしたが、やむなく車内から見送ります。

【そしてまだまたその先にあったは……】

またその行く先で、今度は道路をまたぐ巨大な「橋のような壁の塊」の下をくぐりました。

絵が描いてあってただの橋だとおもっていたものが…これも軍事施設だそう。

「有事(戦争)になったとき、これを爆破して崩して道路を閉鎖するんだよ」

と驚きのパパの解説。調べてみると、これは軍事用語で「対戦車防御施設(落石障害物)」と呼ばれる国防の仕掛けでした。なんと、もしもの時は内部の爆薬を爆破し、意図的に道路を塞いで敵(戦車等)の進行を止めるのだそう。

「ええ〜っ!」と思わず声が出ました。知らなければ通り過ぎていた壁。いきなり田舎に向かう道中で、思いもよらない歴史のリアルを勉強することに。子どもたちの記憶にもしっかり刻まれたようです。

そんなこんなで海沿いを走っていると、いくつかのビーチの看板が見えてきました。
前回ブログに書いたように、道中、正面衝突かという事故寸前のピンチを神回避する体験もあり、冷や汗をかきながらもついに「ハジョデビーチ」に到着!

無事に現地入りできて、まずはホッと一安心です。海岸沿いには斜めにズラリと車が並んでいましたが、なんと駐車料金はかからない様子。

日本の有名なビーチといえば、係のおじさんが旗を振る大駐車場のイメージですが、こちらは空いているスペースに自由に停めるスタイル。この無造作な感じが、なんだかすごくおしゃれです。

パパは車を降りるなり、忙しそうにカカオトークで電話をしながら友人の姿を探し始めました。すると、仕事中なのに抜け出してきてくれたお友達が登場!

真っ黒に日焼けしていましたが、姿形は十数年前に会ったときとほとんど変わっていなくてびっくり!お互いに再会を喜び、初めて会う子どもたちも韓国語で「アンニョンハセヨ(こんにちは)」とご挨拶。ひとまず安心です。……心なしか、パパのほうが老けたかな?(笑)

お腹を空かせた私たちを、お友達がビーチ近くのカルビ屋さんへ連れて行ってくれました。

[写真:初めての韓国焼き肉に興味津々!大満足のカルビ]パパは地元の友だちからの電話で手が離れない…

お酒を飲みながら(パパは運転なのでノンアルコールですが)、めっちゃたくさんのお肉をご馳走していただきました。初めての本場の焼肉に、子どもたちも私たちも食欲が爆発です!

お腹がいっぱいになったお店を後にして、お友達が案内してくれたのは、彼が地元の管理人に貸してもらったという宿泊所。
地元の人たちのための施設で、観光客も泊まれるペンションのような建物です。

[写真:広々とした敷地に佇む、地元管理のペンション風の宿]

個人経営ではなく、地域の人たちがこうして管理しているなんて凄いですよね。実際に次の日の朝、地元の方々が集まって清掃活動をしている姿を見かけました。

韓国の田舎って、心に余裕があるというか、ある意味とても「豊か」な感じがします。別の棟には会議室と、その隣に洗濯機スペース。冬にはオンドル(床暖房)が入るそうです。敷地内には学校のプールを少し小さくしたような四角いプールや収穫体験できるような?ビニールハウスなどもあり「全盛期にはたくさんの人で賑わっていたんだろうな」と、ちょっぴりノスタルジックな気持ちに。今は若者が来なくなってしまったのか、3棟並ぶ建物には私たちの他に誰もいません。もったいない!

中にはシャワー、冷蔵庫、キッチン、寝具が一式揃っていて、目の前にはどこまでも続く美しい川。これから3日間、何不自由なく快適に過ごせそうです。一通り説明を終えると、パパの親友はまた忙しくあれこれと世話してくれてすぐに仕事へと戻っていきました。本当にありがとう!

初めての「農協スーパー」でお買い物

荷物を置いたら、まずは必要なものを買い出しへ。

この地域、コンビニに行くにもどこに行くにも、目の前にはどこまでも続く川沿いの道。
まわりを見渡せば雄大な山々に囲まれていて、一面には青々とした緑の田んぼが広がっています。どこを向いても飛び込んでくるのは鮮やかな「緑、緑、緑!」。そんな大自然の中にポツン、ポツンと見える一軒家は、どれもおしゃれなレンガ造り。すごくしっかりとした佇まいで、どこか優雅で豊かな暮らしぶりが伝わってくるような、本当に素敵な情景が広がっていました。

パパは地元なので、このあたりの地理は手に取るように分かるはずなのですが、そんなスーパーまでのドライブの中「あ〜ココも変わってないなぁ。」とか「昔はこんなものなかったなぁ」とかいいながらも大体は昔のままの様子。「ここ十数年で激変したのはソウルの方で、ここはほとんど全然変わってない」とのこと。宿からハジョデビーチまでは車で15分ほど。そのすぐ近くにある「農協(ハナロマート)」へ向かいました。地域の方々の生活を支える、ご用達スーパーです。ここが一番安いのだとか!

[写真:田舎ならではの温かみがある、お買い物した農協スーパーの様子]「地元」のスーパーに入るのは初めて。小規模のチェーンスーパーのような雰囲気で、ソウルにはない田舎の親しみやすさがありました。一通りなんでも揃う店内で、まずはトイレットペーパーと靴下を購入。

宿に戻ると、早速ゴロゴロしたくてお布団をセットし始める子どもたち。なんだかソウル観光よりものびのびしてる。
もう夕方になっていましたが、外はまだまだ明るいです。日本よりも1時間くらい日が長いような感覚に包まれながら、少し身体を休めました。

「夜10時の突撃訪問!?暗闇に光るコンビニと、伝統の「シッケ」の温もり」

夜になると、パパの親友が「夜ご飯に」と、たくさんのキンパとチキンのセットを買って届けてくれました!

[写真:お友達が差し入れてくれた、美味しそうなチキンとキンパのセット]

夜も更けてきて、次の日の朝ごはんや飲み物がなかったので、パパが「コンビニに行くぞ」と言い出します。「えー、こんな田舎だし、夜だからもう閉まってるでしょ…」と半信半疑でしたが、車を走らせると本当にありました!

夜9時頃、パパのお友達がやっているというコンビニ(商店)へ。連絡もせず急に突撃です(笑)。ドアを開けると奥から人が出てきて、パパの顔を見るなり目が丸に!そこからしばし、思い出話に花が咲きます。その間、私たちは飲み物やお菓子を選んでレジへ。真っ暗な川沿いの田舎道を走ってきたので、どこをどう通ったのかは分かりませんが、夜の闇にポツンと浮かぶお店の雰囲気は最高でした。

[写真:夜の田舎道にピカピカと電飾が光る、韓国らしいコンビニ?]

電飾が光っていて韓国らしいけれど、日本の田舎には絶対にないこの独特の雰囲気、写真から伝わりますか?明日、パパのお母さんのお墓に持っていくお酒や、今夜飲む分、お菓子などを購入。するとお店のお友達が、なんとブルーベリーの瓶ジュースを4本もおまけしてくれました!

さらに帰り道。「あの先輩、いるかな……?」と誰かの家の様子を伺い、「どうしよう、もう遅いからやめておくか……」と次から次へと訪問したい人達がいる様子。悩んでいるパパを、「明日以降は時間がなくなるかもしれないし、行ってみたら?」と後ろからプッシュ!すると、言っているそばから家から誰かが出てきました。なんと、パパが独身時代、大変お世話になった先輩夫婦のお宅だったのです。夜もかなり遅い時間だったのにもかかわらず、「まぁ入って!」と温かく招き入れてくださいました。「シッケ(韓国の伝統的な甘酒のような飲み物)飲める?」と、手作りのシッケを振る舞ってくださる奥様。缶のシッケは韓国広場などで飲んとことがありますが、手作りは初めて。長男はゴクゴク飲み、次男はちょっと初めてでと惑った顔をしていましたが(笑)、本当に温かいおもてなしです。アポなしの突然の訪問だったのに、家族みんなを大歓迎してくれて、言葉はあまり通じなくても心の底から温かい気持ちになりました。

最高の初日!念願の現地キンパで、素晴らしい旅に乾杯いやー!、面白いな、田舎!
まだ初日が終わったばかりですが、こうやって会いたい人たちに次々と会うことができて、日本ともソウルとも違う「田舎の温かく豊かな空気感」に感動しっぱなしです。本当に来てよかった!ペンションに戻り、いよいよ第1日目の乾杯パーティースタートです。お友達が差し入れてくれたチキン、そしてキンパ。
実はこのキンパ、昨日ソウルでパパが「食べたい!」と言って散々歩き回ったのに見つけられなかった、念願の一品だったんですよね。まさかここで食べれるなんて、喜びもひとしお!韓国のキンパって、ごま油が香って本当に美味しいんですよね…。子どもたちも初めての本場のキンパを食べて「美味しい!」と大絶賛。みんなで感謝しながら、お腹いっぱいいただきました。ハプニングも温かい出会いもいっぱいの江原道の旅、明日はどんな1日になるでしょうか?
明日は親戚にあうのですが、そこで、なんと向こうも私たちも知らなかった、超予想外の出会いがありました。なんと日本語がペラペラの男性にあうことに。。お楽しみに!

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